アルテリア・ネットワークス【4423】は1997年に設立された比較的若い会社です。
上場も2018年12月12日で上場して1年弱経過したところですね。
情報通信・インフラを主力事業にしているアルテリア・ネットワークスの銘柄分析をしてみます✨
アルテリア・ネットワークスとは?
アルテリア・ネットワークス(証券コード:4423)は2018年に東証1部に上場しました。
総合商社丸紅(8002)の子会社であり、これからの時代に要求されるであろう5G関係の主力銘柄とされている銘柄の一つですね✨
会社としての知名度はまだまだ低いですが、これから伸びていくであろう情報通信のインフラを扱う会社として注目されている企業です。
ビッグデータ・IoT(Internet of Things)の普及や動画視聴の拡大を背景に国内データトラヒック(データの流通量)は増加の傾向にあります。
この拡大に対応するための事業をしているのがアルテリア・ネットワークスになります。
一般家庭向け・企業向けそれぞれに通信を提供
アルテリア・ネットワークスでは高成長が見込まれているVPN接続サービス、FTTHサービス、イーサネット専用サービス、全戸一括型マンションインターネット接続サービスを行っており、企業に対しても一般(私たち一般家庭)に対しても取引を行なっています。
月額利用サービスを徴収するストックビジネス
売り上げの大部分は月額利用料を徴収することによるストックビジネスになります。90%以上の売り上げがストックビジネスによる売り上げになっている為、安定した基盤の経営をしていく事が期待されます。
特に、マンション向けの全戸一括型マンション向けのシェアについては国内No1✨とのことで今後もこの地位を維持しながら更なるストック資産を集めていってほしいものです。
アルテリア・ネットワークスの業績
2018年3月期 | 2019年3月期 | 2020年3月期(予想) | |
売上高 | 47,587 | 49,219 | 50,778 |
営業利益 | 7,549 | 7,358 | 8,372 |
当期利益 | 4,912 | 4,922 | 5,485 |
売り上げについては右肩上がり(といってもまだ上場して間もないので比較対象は少ない。)で、利益についても順調に伸びていく算段です。
第1四半期の決算が8月14日に発表されていますが、順調な進捗を見せており、第2四半期の決算発表が待たれます。
アルテリア・ネットワークスの配当と配当性向
2019年3月期は1株当たり26.22円(実績ベース)、2020年3月期の1株当たり配当は51.2円を予定しています。
アルテリア・ネットワークスでは配当性向を50%としています。
日本の上場企業の中でこの配当性向は高いほうであり、安定した配当を出すことを心がけている会社の方針が伺えます。
PER、配当利回り、EPS
2019年10月25日の終値ベース1459円に対して14.03倍
配当利回りは3.51%で日本の個別株としては高い水準と言えるでしょう✨
EPSは104円になっています。
【リスク】独占禁止法に違反する行為について
アルテリア・ネットワークスと子会社のTNC(つなぐネットコミュニケーションズ)がTNCの競合他社との間で相互に相手方の顧客に対し、積極的な営業活動を行わないとの取り決めをした事実又は疑いがあるとのことです。
この件を受けて、再発防止策を策定すると共に、当時の代表取締役が責任を取り、代表を辞任しています。
再発防止策としては下記の内容を実施しているとのことです。
- コンプライアンス体制全般の改善
- 独占禁止法に関する知識及び感度の向上
- 市場への説明責任に対する意識の向上
- 社内におけるコミュニケーションの改善
- 管理部門に対する人的資源・経済的資源の配分の見直し
- グループ事業会社管理の徹底
(2019年7月31日の再発防止策及び関係者の処分に対するお知らせより抜粋)
本件については収束していくものと考えており、大きな心配はしていません。
まとめ
まだ上場して日が浅いものの、ストックビジネスによる積み上げにより安定した収益を出せる銘柄だと思っています✨
これから先、さらに情報が溢れる世界において情報インフラを取り扱う企業は伸びていけるのではないでしょうか。
増収・増益の基調が続いていく限り保有を続けていくつもりでいることを記載してまとめとしたいと思います。